かつて、阪神電車梅田駅の改札のところで、ミカンとバナナをメインに使った美味しいミックスジュースショップがありました。私は暑い夏の朝、阪神電車に乗る前に、紙コップで飲み干してから改札に向かうのが好きでした。
今回、中津ブルワリーで醸造されている『ナカツミックフルーツエール』を飲みました。このフルーツビールは、大阪名物ミックスジュースを彷仏とさせるフルーツエールを目指した製品なのだろうなと私は思いました。
ビール感を壊さず、ほのかに香る果実の香りのバランスがよく、「大阪だな!」と感じてみたい方は一度試してみるのも良いと考えます。
【中津ブルワリー】とは?
このビールを製造している「 中津ブルワリー 」は大阪市にあるクラフトビールのマイクロブルワリーです。古いビルの1階、駐車場2台分のスペースで醸造しているブルワリーです。先日私は伺ってみました。梅田からひと駅の街中にあり、私が伺った時には「こんな街中でビールができているんだ。」と感激ひとしお。お話をしていて私が感じたのは、醸造に携わっておられる方々は気さくな方ばかりでした。うかがった日は地域の方々とのマルシェを醸造所前で開催されていて、多くの方が楽しんでおられました。地域の居酒屋やレストランなどと連携して飲めるお店も多いようです。
ビールの種類 『エールビール』 とは?
醗酵方法によるビールの分類で、上面醗酵のビールをエールビールと呼ばれています。日本ビール検定公式テキストにはこのような紹介文が掲載されています。
上面発酵のビールはエールと呼ばれ、豊かな味わいと香りを特徴とし、じっくり味わう飲み方に適しています。歴史的には下面発酵より古くからあります。
最近ではメジャーな大手ビール会社でもエールタイプが多く販売されるようになってきています。
ビールの種類 『フルーツビール』 とは?
クラフトビールが多く造られるようになり、果物をつかった『フルーツビール』というものも数多く醸造されるようになりました。日本ビール検定公式テキストにはこのような紹介文が掲載されています。
生のフルーツや濃縮果汁、エッセンスを加えてつくったビールで、果実の風味が特徴。ベルギーのランビックにチェリーを加えたクリークランビックとラズベリーを加えたフランポワーズランビックが有名で、カシスやピーチ、バナナなどの果汁を入れるものも人気があります。
日本ではいろいろな果物が取れるなので、柑橘類はじめさまざまな果物を使ったフルーツビールが醸造されていてクラフトビールの楽しみのひとつです。
【中津ブルワリー】『ナカツミックフルーツエール』(発泡酒)見た目やパッケージは?
大阪の人が好きな飲み物のひとつ「ミックスジュース」。地元では「ミクジュ」とも縮めて言ったりします。『ナカツミックフルーツエール』は、そのミックスジュースの色を再現し果物の絵を配したかわいいラベルの瓶ビールです。
【中津ブルワリー】『ナカツミックフルーツエール』(発泡酒) 原材料
『ナカツミックフルーツエール』は税法上発泡酒に分類されているので、いろいろな原料を使っておられます。麦芽、ホップ以外に、ナシ、ミカン、バナナがミックスジュースの材料として使われています。それ以外にアイリッシュモスを清澄剤として使われているようです。
ミックスジュースに重要なミカンとバナナが押さえられているところは私にとっては大満足!開栓して飲むのが楽しみです。
【中津ブルワリー】『ナカツミックフルーツエール』(発泡酒) どんな香味?苦い?
まさに、大阪名物ミックスジュースを彷仏とさせるフルーツエールを目指したのだと私はすぐに思い浮かびました。
『ナカツミックフルーツエール』をグラスに注ぐと無濾過なので濁りはありますが、ビール(発泡酒)としてミクジュを思わせる濁りにしあげている感じでした。ジュースはもっとにごっていますけれど。
開栓した時の香りに関しては、ビールのホップ香の中に、配合された果物のエステル感が心地よく混ざっています。ビール感を壊さず、ほのかに香る果実の香りのバランスが私好みの良い感じです。
また、口に含んでも同様に果汁感はそんなに強くなく、嫌な感じにならず嬉しかったです。
私が考えるには、『ナカツミックフルーツエール』はベースをエールビールにしているからこそ、ビール自体の持つ華やいだ香りが果実の持つ香りに負けず、うまくバランスできているのだと思っています。
ただ、私は「ミックスジュース」という先入観があるため、ホップによる苦味が個人的には強いと感じました。私とは違い、ビール感が欲しい人には、苦味を感じる良い塩梅なのだろうとは考えます。
それは、口に含んで飲む瞬間に感じるホップの独特な苦味と、飲んだ後に残る苦味によって、口に残る果実の甘味をリセットしてくれるからではないかと私は思っています。ビターホップに加えアロマホップを加えてもう少し華やいだ香りを持たせれば、さらに私好みのフルーツビールにしてもらえそうな気がしました。
全体的には、梨・みかん・バナナが原料として使われておりますが、『ナカツミックフルーツエール』は、果汁ばかりが目立つような量配合ではなく、程良い量であると感じます。
【中津ブルワリー】『ナカツミックフルーツエール』(発泡酒) まとめ
『ナカツミックフルーツエール』は、アルコール度数も4%と低くなっているので、気軽に楽しく飲めるビール(発泡酒)だと感じました。
新しい大阪名物として、このビール(発泡酒)があちこちで見れるようになると面白いでしょうね。
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