高知といえば土佐の「坂本龍馬」。日本の夜明けを夢見て散っていった幕末の勇士なのは誰もが知っています。土佐高知に出向いたら桂浜に立つ龍馬像の前で太平洋を見て腕組みをしながら、かの有名なセリフを呟く・・・誰もがやってしまう格好です。龍馬記念館に行って自筆の手紙などを見て幕末の様子を想像する。
しかし土佐高知は「坂本龍馬」だけではなく、いろいろな自然の素材・農作物がたくさんあります。日本一も多数あり、その自然の恵をふんだんに使ってつくったビールがあります。
高知カンパーニュブルワリーのTOSACOビールがそのひとつ。今回は”ゆず”をつかった高知産クラフトビールを楽しみました。
【TOSACOビール】 『ゆずペールエール』
『ゆずペールエール』の原料を見て、「おおっ!」と思ったのですが・・・
TOSACOビール ゆずペールエールの原材料はドイツ産の麦芽そして高知産のゆずとホップ。
原材料名に「ゆず」が「ホップ」より先に書いてあります。ホップの苦味を抑えて、しっかりとゆずの香りを出したいんだなと言うことを表しているのだと想像しました。
小柄な瓶から土佐の意気込みを感じるか?
ちょっと小ぶりで寸胴な瓶ですが、ラベルには高知カンパーニュブルワリーのマークが大きく正面に印刷されています。麦を挟んで楽しく踊る人々がいて、土佐高知から見る太平洋の大海原を意識した波線のような感じを表しているかのようなかわいいマークです。
本ラベルと首ラベルの色で品種を区別できます。『ゆずペールエール』は黄色になっておりこれぞ柚子を使った美味しいビールですよ!ということを教えてくれています。
飲んでみるとラベルをみて感じたとおりの香味にビックリ!
栓を抜きグラスに入れてみます。クラフトビールはほとんどそうですが、無濾過のビールが多いため、少し濁りはありますが、色は黄金色でゆずの色を意識したものになっています。少しアンバー感がありますが綺麗な色jビールです。
グラスに入れて飲んでみるとゆずの香りとともに口の中にビター感が広がります。ホップの苦味とともにゆずの渋味・苦味が上品に感じられます。
麦芽もドイツ産ということで質の良いものをしっかり使われているのか、コクのある良い甘味も感じるビールになっています。
このTOSACOビール ゆずペールエールはビールの種類としては、名前の通り”ペールエール”なのでホップを重視した苦味のあるビールのはずなのですが、ゆずの苦味を活かした地元特産品を使った地ビールになっています。
【高知カンパーニュブルワリー TOSACOビール】 とは
高知カンパーニュブルワリーで造られるTOSACOビールは、高知にしかない素材を生かしたビールで、だれもが笑顔で楽しめる、高知の風土のような自由でおおらかなビールをめざしておられます。
高知の特産品である自然豊かな食材をビールの原料として活かして醸造されています。飲むごとに、高知の風景や生産者の顔が浮かんでくるような味わいのビールを追求しての醸造です。
高知県産の特産品のそれぞれの特性を活かし、ホップの苦味は抑えて甘味とのバランスを考慮した「飲みやすさ」を意識したビールを造られています。クラフト精神を発揮し、自分たちで設備を工夫し、小規模な装置で人の手と時間をかけて高知県産素材を使った「少量多品種」のビールづくりをされている。高知カンパーニュブワリーの TOSACOビールです。
クラフトビール豆知識
ペールエールとは
インドに輸出していたインディア・ペールエールを英国向けに改良し、飲みやすくしたもの。英国品種のホップを使ったものをイングリッシュ・ペールエール、米国品種のホップを使ったものをアメリカン・ペールエールと呼んでいます。一般にホップが効いていて麦芽のもつコクの部分がはっきりと骨格として現れているビールです。
ゆず(柚子)とは
冬になると出回り、鍋などに欠かせない「柚子(ゆず)」。冬至の日には風呂に浮かべて柚子湯にも使います。そんな柚子は中国揚子江流域が原産らしく、海外でYUZUと呼ばれています。知り合いのフランス人もそういえば、フランスで有名な清涼飲料の「オランジーナ」ではなくユズを使った「ユズジーナ」もいいのにと言ってたぐらい一般的な名称になっているようです。
ミカン科ミカン属の果実で、寒さに強く東北地方まで栽培が可能です。
四国地方での生産量が75%以上を占めており、その中でも高知県がダントツで日本の約半分の生産量をほこっています。
【TOSACOビール】 『ゆずペールエール』 まとめ
一般にあるペールエールではなく、ホップの苦味としては抑えられていて日本人の好きなゆずの香りが楽しい、とても飲みやすい感じのビールでした。苦さのためにビールが苦手な方にもお勧めできる程よい香味のビールです。
ふるさと納税でも手に入れることができるので、ビールが苦手な方もぜひお試しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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