デパ地下食料品売り場の催事コーナーで、米沢ジャックスブルワリーの代表の方がこられて、代表自ら買い物客を呼び込んで販売されていました。米沢ジャックスブルワリーの紹介パネルもあり興味がひかれました。販売されていたのは定番ビールのほか、完売間近の”ほんのりさくらんぼ”や東北復興に思いを寄せたビールなどがありました。
少しのあいだ代表と直接お話しをして、販売されている製品の特徴や、工場の醸造プロセスに関わる裏話やエピソードなどを興味深くお聞きしました。そしてお勧めのビールを買って帰りました。その中でも特別醸造されたさくらんぼのフルーツビール『ほんのりさくらんぼ』を紹介します。
【米沢ジャックスブルワリー】とは
このフルーツビールを製造している「 米沢ジャックスブルワリー 」は、山形県米沢市にあるマイクロブルワリーです。磐梯山の麓にあり大変環境の良いところで醸造しているとお聞きしました。2018年から製造しているまだ若いクラフトビールの工場です。製造能力についてたずねたところ、3本の発酵タンクで毎月作れる量をたったひとりで製造しているそうです。また仕込装置は輸入したりしたクラフトビール用の小型ビール工場用の設備ではなく、自らが設計した大きな1000リットル（！）の寸胴鍋を地元の鉄工所作ってもらい、完全手作業で仕込んでいるとのこと。鍋をガスコンロにかけて焦げ付かないように、ひたすら混ぜ続け発酵させるための麦汁を作ります。そのあと、６KLの発酵タンクに入れて酵母とともに発酵させてビール（発泡酒）を作っていくそうです。
米沢ジャックスブルワリーでは、定番のビール以外にも季節限定のビールなども製造し、米沢市内を始めいろいろなところでの販売や通信販売、そして地元の業務店での販売もされています。
ビールの種類 『フルーツビール』 とは
クラフトビールが多く造られるようになり、果物をつかった『フルーツビール』というものも数多く醸造されるようになりました。
日本ビール検定公式テキストにはこのような紹介文が掲載されています。
生のフルーツや濃縮果汁、エッセンスを加えてつくったビールで、果実の風味が特徴。ベルギーのランビックにチェリーを加えたクリークランビックとラズベリーを加えたフランポワーズランビックが有名で、カシスやピーチ、バナナなどの果汁を入れるものも人気があります。
日本ではいろいろな果物が取れるので、さまざまな果物を使ったフルーツビールが醸造されていてクラフトビールの楽しみのひとつとなっています。
【米沢ジャックスブルワリー】『ほんのりさくらんぼ』（発泡酒） パッケージ・見た目は？
『ほんのりさくらんぼ』は、山形の名産のさくらんぼの写真を配したきれいなラベルのボトルです。代表が醸造しているときにかぶっている帽子をモチーフにしているようです。
普通の330ミリリットルの小瓶にさくらんぼの赤を意識したラベルで素朴な感じがします。
【米沢ジャックスブルワリー】『ほんのりさくらんぼ』（発泡酒）の原材料
『ほんのりさくらんぼ』は税法上発泡酒に分類されています。原料は麦芽、さくらんぼ、ホップ、そして若干の香料を使っていると言うことです。私は酒税法上の分類が発泡酒のために、やむを得ず麦芽や果実以外の原料として香料を使用しているのではないかと考えます。
【米沢ジャックスブルワリー】『ほんのりさくらんぼ』（発泡酒） 香味、飲んでみてどう？
代表の方曰く、『ほんのりさくらんぼ』は今年でもう数回目の醸造だそうで、初めて醸造したときに比べ毎年レベルアップしているとおっしゃっていました。実際今年のさくらんぼのビールは(発泡酒)はすぐに売り切れとなり、会社紹介もかねて、今回百貨店に残っているビールを全て商品を全て持ってきたとおっしゃっていました。
実際この『ほんのりさくらんぼ』を開栓して飲んでみました。
グラスに注ぐと少しピンクがかったビール（発泡酒）で、周囲にはさくらんぼ（多分佐藤錦?）の柔らかい香りが漂ってきます。さくらんぼを大量に使用しないとこのような特徴はでてこないと思いますので、大変ぜいたくなビールだと想像できます。
さくらんぼの味香りは、ビールとも相性が良いみたいです。口に含むと麦芽の甘みに負けることなく、かといってさくらんぼの淡い甘みと酸味がうまくバランスされたフルーツビールに仕上がっていました。変にホップを効かせようとせず、後味に軽く苦味を感じる発泡酒で苦味についてもバランスとれたものとなっていました。
アルコール度数も４％程度と低めに抑えられているので、気分を変えてちょっと贅沢感のあるお酒が飲みたいなというときには試してみると良いビール（発泡酒）だと思います。
【米沢ジャックスブルワリー】『ほんのりさくらんぼ』（発泡酒） どこで買える？通販ある？
米沢ジャックスブルワリーの商品は、米沢市内や山形県下の酒販店で購入可能な他、関東をはじめ他県でも購入できるところがあります。また、地元の飲食店（居酒屋、レストランなど）では樽ビールも飲めるそうです。もちろん通販サイトでも購入でき、地方へはクール便での配送で鮮度は維持されています。ほんのりさくらんぼのような季節限定の商品は、すぐになくなるものも多数あるとのことでした。
【米沢ジャックスブルワリー】『ほんのりさくらんぼ』（発泡酒） まとめ
『ほんのりさくらんぼ』は、アルコール度数も4％と低くなっているのでぜいたくながらも、ほんのりさくらんぼは楽しく飲めるビール（発泡酒）だと感じました。
「磐梯山近くに来る機会があればぜひ寄っていただきたい。」と代表の方はおっしゃっておられました。米沢の新しい産物として今後も頑張っていただきクラフトビール好きを楽しませていただけることを期待しています。
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