【KAMIKATZビール】『BEYOND THE SEA』は酸味の効いた特別なフルーツビール クラフトビール:徳島

徳島の伊予柑果汁を使ったフルーツビールに分類されるクラフトビール『BEYOND THE SEA』(発泡酒)を飲みました。私はこれまでにも多くのフルーツビールを飲みましたが、柑橘系のフルーツビールでこの製品は、柑橘系の特徴を思う存分だしていて、とってもインパクトがありました。
果汁の特徴をいかしつつ、ビールの特徴で果汁をひきたてるという面白い発想で醸造されたビール(発泡酒)で、一度は試してみるのも良いと考えます。

【RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store 】とは

このビールを製造している【 RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store 】(以下【RISE & WIN Brewing Co. 】)は徳島県上勝町にあるクラフトビールの会社です。併設のバーベキューレストランやショップもあり、サステナブルな活動を積極的に推進しているようです。
例えば、これまでは廃棄されていた、果汁を絞ったあとの柚香の皮をビールの香りづけに使用したり、クラフトビールを作る過程でできる麦芽粕を、お菓子やグラノーラなどに再利用しているとホームページに紹介されています。
第2醸造所や東京でのパブブルワリーなど規模の拡大がめざましい会社のようです。

ビールの種類 『フルーツビール』  とは

クラフトビールが多く造られるようになり、特に特産の果物をつかった『フルーツビール』というものが醸造されるようになりました。日本ビール検定公式テキストにはこのような紹介文が掲載されています。

生のフルーツや濃縮果汁、エッセンスを加えてつくったビールで、果実の風味が特徴。ベルギーのランビックにチェリーを加えたクリークランビックとラズベリーを加えたフランポワーズランビックが有名で、カシスやピーチ、バナナなどの果汁を入れるものも人気があります。

日本は柑橘天国なので、温州みかんや伊予柑、柚子などさまざまな柑橘類を使ったフルーツビールもひとつの特徴になると考えられます。

【RISE & WIN Brewing Co. 】『BEYOND THE SEA』(発泡酒) 見た目やパッケージは?

『BEYOND THE SEA』は瓶自体に共通のロゴを印刷したものを使用。ビールの種類ごとに透明な品名ラベルを裏側に貼付した凝った作りになっています。ネックシールもあり意気込みを感じます。
またこの会社のビールは3R(リユース・リデュース・リサイクル)を意識したものだそうで、再生PETのラベルやビール瓶の回収なども手がけているようです。

【RISE & WIN Brewing Co. 】『BEYOND THE SEA』(発泡酒) 原材料

『BEYOND THE SEA』は税法上発泡酒に分類されているので、いろいろな原料を使っておられます。麦芽、ホップ以外に、伊予柑果汁、大麦、柚香果汁、海塩だそうです。塩を使っておられるのが特徴を引き出すポイントなのでしょう。開栓して飲むのが楽しみです。
伊予柑について、少し調べました。
明治時代に偶然山口県で発見され、愛媛県で大々的に栽培されたため、伊予柑の名前がついたようです。現在では、温州みかんに次ぐ生産量があるそうです。
スーパーなどでよく見かけるとおもっていたら、大きな生産量であることを知って驚きました。
愛媛県に限らず四国の柑橘ということでしょうか。この発泡酒にもしっかり使われています。
また材料のひとつの柚香果汁は、上勝特産の柚香の皮を香りづけとしての使い方のようで、こちらも副産物利用を図る活動のひとつのようです。

【RISE & WIN Brewing Co. 】『BEYOND THE SEA』(発泡酒) 飲んだ感じは?香味はどう?

『BEYOND THE SEA』の王冠を開けると柑橘のエステル系の香りがただよってきます。炭酸ガスが吹き出すこともなく開けることができました。
グラスに注ぐとさらに柑橘、伊予柑の香りが強く感じられます。
無濾過の発泡酒のようなので少し濁っています。色は黄金色ではなく少し褐色がはいったものです。
一口飲んでみると、思わず「ホホーッ」と声が出るくらい特徴のある飲み口です。
伊予柑果汁の量が半端ないくらい多いのか、ちょっと苦味の強い伊予柑ジュースを飲んでいるくらい柑橘感があります。口の中に伊予柑などの柑橘系の苦味が強くホップの苦味が軽く感じるほどです。しかしホップの苦味が弱いからといって嫌な感じは全くなく、むしろ心地よい苦味が付加されています。
いろいろなフルーツビールを飲みますが、このタイプのビールは果汁の特徴香味に負けないように、ホップの苦味をあえて強めにしたりするものが多いです。
しかし、この『BEYOND THE SEA』は伊予柑などの柑橘自体を多く使い、その苦味をうまく活かしており、その香味を殺さないようにホップを配合し心地よく感じる程度に抑えているところがにくいと感じるフルーツビールです。
アルコール度数も3.5%と低くなっているのでビールに弱い方やビールの苦味が気になる方には、おすすめのビールのひとつです。果汁が多い分、伊予柑の酸味は強く感じますが、麦芽由来の甘味とバランスよく混ざっており、逆にまとわりつくような甘味もなく後味スッキリのビール(発泡酒)です。
『BEYOND THE SEA』は果汁をたくさん使用しているからでしょうか、炭酸ガスによるのどごしの良さという感じはないですが、果汁の酸味で全体を締めています。

【RISE & WIN Brewing Co. 】『BEYOND THE SEA』(発泡酒)まとめ

クラフトビールは、差別化のために特徴をださないといけないということで、無理にビール感を残していこうとしている製品が多いなか、この発泡酒『BEYOND THE SEA』はビールの香味で果汁飲料を生かすという感じのする面白い発想の発泡酒であると感じました。試してみるのは面白い発泡酒でした。

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