サントリーから炭酸水で割るビール「ビアボール」が発売されました。ビアホールで注文するテレビコマーシャルCMも流れていて、面白いコンセプトのビール(?)です。けれども日本初という特徴をもつビールなので、どのようなものなのかたいへん興味があります。価格はちょっと高いのですが発売日を待ってすかさず購入です。もうコンビニでも買えるようになりました。
小瓶と同じサイズですが濃いので、アルコールでみると大瓶で2本、中瓶で2.5本ほどの量にあたります。
せっかくの濃い〜ビールですのでビアカクテルに使うと美味しい飲み方になるのではないかと標準の炭酸水での飲み方のほか割り方をいろいろ変えて試してみました。例えばジンジャーエールやトマトジュースなどなど。
すると「なるほどこんな感じなのか。」「こうすれば、もっといけるよね!」と美味しい飲み方を色々と発見。面白くなりすぎて次から次に試してしまいビアボール1本を飲み干してしまいました。普通のビール数本分を飲んでしまったのと同じなのでとってもいい気分です。飲みきれなかったら冷蔵庫で保管して賞味期限を考えて飲めるようにと保存用のキャップのおまけがついていましたが、「キャップが意味を成さないぞ!」とひとりつっこんでいました。
流石おもろいものを出してくるサントリーです。
どんなビールベースカクテル”ビアボールベースカクテル”が美味しかったのか美味しくなかったのかを独自の視点で紹介します。すると意外や意外面白い結果となりました。さらに私なりにランキングもしましたので、ビアボールの飲み方バリエーションとしておすすめ含めて参考にしてみてください。
もちろん私の個人的な好みもあるので、他の飲料とのブレンドがさらに美味しいよ〜というトライアルは大歓迎。楽しいですよ!
ビアボールとは
そもそもこのビアボールとは、「日本初 炭酸でつくる自由なビール」というコンセプトで発売されたサントリーの製品です。サントリーのホームページには以下のような記載があります。
らしく、飲んだらいいよ。
サントリーホームページより
それぞれの「らしさ」を互いに認め合う時代だからこそ、
もっと気軽に、自分のスタイルで自由に楽しめるビールが、
あっていいんじゃないか。
そんな想いから、ビアボールは生まれました。
炭酸でつくる自由なビール
ビアボールなら、
飲み方も、シーンも、あなたの思いどおり。
いつでも、どこでも、誰とでも、好きなように楽しめるビールです。
ぜひ、あなたもつくってみませんか?
自分だけのビアボールを。
酒税法上はビールの扱いです。原材料は、外国産麦芽とホップ。それに糖類となっています。アルコール度数が16%なのでほぼ日本酒に近い濃度で、ワインよりも高くなっています。これだけの濃度のビールを醗酵させるのは大変難しいはずです。
昔、サッポロビールから9%のビールが販売されていました。そのくらいがビール酵母での限界かなと思っていましたが、さらに高濃度ということで、技術の進歩は素晴らしいと感じます。
面白いのはただの小瓶ではなく、キャップが付けれるようになっているところです。家庭ではいちどに飲みきれないことを想定したものでしょう。私には意味なかったですが(笑)
ビアボールは炭酸ガスを含んでいるので、内圧に耐えられるようにネジ込めるようになっており、カルピスに付属している蓋ようにパチンとはめるだけではダメということもしっかりと検討された仕様になっています。
ビアボールの標準的な割り方
早速、普通にビアボールを割って飲んでみることにします。オススメがビアボール1に炭酸水3ということなので、付属のグラスに氷を入れてビアボールの原液を1、サントリーの強炭酸水を3の割合で注いで飲んでみました。
原材料は麦芽とホップそれに糖類ということなので、アルコール度数16%まで上げるのには麦芽の糖質だけでは足りないので補糖をした上での醗酵なのか、味のバランスをとるための糖分補充なのか興味のあるところです。
割ったビアボールは、普通にビールと言われればそうなのかな、まずまずいけるかなと思いますが、さすがにプレミアム・モルツのような独特のおいしさではありません。まあ特に不満をいようなものでもなく案外いけるなっていうのが印象です。
ですが、今回は推奨どおりに炭酸水で割るのは面白くない。せっかく濃い〜ビールでもあるので水以外のもので割って飲んでみます。
ビアカクテルとの違い
一般にビールベースのカクテルは、通常の濃度のビールをジュースなどで割るため、ビールとしての香味が少し弱くなってしまう感じがして、アルコールも低くなり、私としては少し物足りないところがあります。
しかしながら、サントリーのビアボールをベースに使うことによってビールのおいしさを生かしながら、混ぜるほうの素材の味もととも引き立つだろうと実験することにしました。
”ビアボール”ベースカクテルを作る
私が今回用意したのは、トマトジュース、炭酸のオレンジジュース「オランジーナ」、ジンジャエールそして微炭酸のC.C.Lemonを用意しました。トマトジュース以外すべて炭酸系の飲料で用意しています。
希釈倍率をどうするかですが、まずは炭酸水で割るときと同じように、ビアボール1に対し割る方の飲料3の割合で混ぜてみます。そこに氷を2つほど入れて、おいしさを感じてみます。
ジンジャエールでビアボールを割ってみる
ビアボール1ジンジャエール3の割合で混ぜてみました。
色はどちらも同じ褐色系なのでどう混ざっているかはよく解りませんが早速飲んでみることにします。
口に含んでみるとジンジャエールの割合が多いのとジンジャエール自体の甘みが強く感じるところがあります。そこにビアボールの甘みも加わってしまい、せっかくのビールの苦味が生かされていない感じがします。そこでビアボール1対ジンジャエール1の割合でもう一度作り直してみました。
1対1で割った場合、ビールホップの苦味が喉の奥にグッときてビールのカクテルだなということがよくわかります。ただまだ甘みが相当強いこととアルコール度数が高くなっているので若干飲みにくい感じがします。それでここに炭酸水を少し足してみました。
するとどうでしょう。今いれたビアボールジンジャーエールに炭酸水をみたところ非常に飲みやすくなりました。
改めてビアボール1+炭酸水1+ジンジャーエール2の割合で混ぜてみたのが適当な感じがして美味しくいただけました。
オレンジ炭酸飲料「オランジーナ」でビアボールを割ってみる
最初はビアボール1にオレンジーナ3の割合でブレンドして試してみます。
1対3の割合で混ぜて飲んだところ、オランジーナ割りは非常に飲みやすかったです。柑橘系の苦味とともにホップの苦味も感じることができ、アルコールがそこそこあってさらに口当たりも良く非常に飲みやすいビアボールカクテルに仕上がっています。オランジーナのような柑橘系炭酸飲料はブレンド素材としては秀逸です。ジンジャエールにように炭酸水も加えなくてもビアボールのブレンド比率でも十分満足です。
ビールが苦手な方にも非常に飲みやすいビアボールカクテルです。
ただ、少し炭酸水で割った方が炭酸ガス感が強まることもあり、ビアボール1+炭酸水1+オランジーナ2くらいまでは好みでチョイスすれば良いでしょう。
微炭酸「C.C.Lemon」でビアボールを割ってみる
今度はC.C.Lemonで試しました。まずは炭酸水と同じようにビアボール1に対しC.C.Lemon 3で割ってみましたが、大失敗です。というのもC.C.Lemonは微炭酸なので混合したものにあまりガス感が感じられずビアボールのビール感とC.C.Lemonの柑橘感のどちらの味も殺してしまっています。私としてはあまりお勧めしません。では他の素材と同じように炭酸水も加えてみましたが、その場合柑橘感が強くなりすぎ、基本となるビアボールのもつビール感が弱くなってしまいました。個人的見解ですがオススメというとちょっと。
トマトジュースでビアボールを割ってみる
最後にレッドアイのような感じを求めてトマトジュースで割ってみました。
これもまずはビアボール1にトマトジュース3の割合で混ぜてみます。
これは面白いです。びっくりです。
炭酸ガスはビアボールの持っている炭酸ガスだけなので、トマトジュースを入れた段階でもうほとんどガス感は無くなってしまうのですが、ビアボールが濃いビールであることから驚くほどににホップ感が強調されます。ただ強いだけでなくホップの心地よい苦味がトマトの持つ美味しさとよくマッチしています。喉の奥に感じる引き締まった苦味がたまらなく心地よく、お互いを引き立て合っています。とっても面白いレッドアイになっておりビール好きにはたまらないビールベースカクテルになりました。炭酸水を加えることでガス感を持たせるとともに炭酸ガスが運んでくれる香味をさらに強調することも可能で、イケるカクテルになりました。
ビアボールベースカクテルまとめと個人的ランキング
いくつかの清涼飲料・野菜飲料でサントリーの新製品”ビアボール”を使ったカクテルを試しました。そしてビール本来の香味を強めに出せるところがこのビアボールを使ったカクテルの良さだと気づきました。基本的な飲み方の炭酸水の量で濃淡を変えるだけでなく、カクテルベースとしての使い方も面白いと感じました。
その上で、今回私の試したビアボールベースカクテルのランキングは次のとおりです。
5位:C.C.Lemonを使ったカクテル
4位:ジンジャエールを使ったカクテル
3位:オランジーナを使ったカクテル
2位:トマトジュースを使ったカクテル
1位:強炭酸水を使ったカクテル・・・ってビアボールそのものやないか(ひとりツッコミ)
ビールとして飲むのがやっぱり美味しいのですが、是非試してもらいたいのはトマトジュースとオランジーナwith炭酸水です。
コーラ、サイダー、ラムネ、メロンソーダ、カルピスソーダ、ホッピー(?)など炭酸飲料はいろいろありますので、次にビアボールを購入したときに新しいカクテルを試してみます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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